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vol.214 2007年を振り返って

2007/12/21 アーテック倶楽部ニュース

2007年今年最後のニュースになりました。一年、大変お世話になりました。今年は、食品業界にとって、暗い話題の多い一年になってしまいました。来年こそは明るい話題でいっぱいの一年にしたいですね。来年もよろしくお願い致します。

2007年を振り返って

恒例の今年の世相を表す漢字は「偽」だそうです。産地偽装や消費・賞味期限の改ざんなど、「食の安全」をめぐるニュースに揺れた一年でした。この一年を振り返ってみましょう。

 
■産地偽装
●ミートホープ卸し肉偽装事件:牛挽肉に異物を混入させたにも関わらず牛挽肉と偽って販売していた事件で、同社は他にも輸入した鶏肉を国産鶏肉として給食業者などに販売していました。
●比内鶏偽装事件:鶏卸業者である比内鶏社が卵を埋めなくなった鶏(廃鶏)を比内地鶏と偽って販売していました。
●船場吉兆偽装事件:船場吉兆本店料亭でで出されたすき焼きを実際は佐賀牛にも関わらず但馬牛・三田牛と偽っていた事件で、同社は消費期限改ざんなども行っておりました。

■相次ぐ食品の値上げ
今年の食品関係のニュースで忘れてならないのが食品の値上げでした。世界的な小麦相場の高騰、石油の高値などの影響を受け、次々と値上がりしました。
17年ぶりにマヨネーズが値上げしたのを皮切りにハム、ソーセージ、パン、パスタ、麺類が次々と値上げされ、
またまた、牛乳、チーズなどの値上げも発表されました。しかし、原価があがっており企業もぎりぎりまで努力をした結果の値上げです。
賢く買い物をして、無駄なものをかわないようにしていきたいですね。

■消費期限の改ざん
●不二家の消費期限切れ牛乳使用問題:プリン及びシュークリームに、社内基準を1~2日超える消費期限を表示し、またシュークリームを製造する際に、消費期限が切れた牛乳を使用していました。
●石屋製菓の賞味期限改ざん問題 :返品された商品の賞味期限を改ざんしたり、あらかじめ設定した期限を偽装したりして出荷していたことが社内調査の結果で明らかにされました。
●「赤福」消費期限改ざん問題:配送して残ったり、余分に製造した商品を冷凍保存しており、必要に応じて解凍して再包装し、その日付を新たな製造日などとし、34年間もの間にわたり出荷調整を続けていたものです。
●博多っ子本舗辛子明太子の賞味期限改ざん問題:見込み生産で多めに製造した商品を冷凍庫で保管。一部商品で出荷に合わせて、外袋に印字している製造年月日や賞味期限を変えたと認めています。
●マクドナルド賞味期限ぎれ食材使用問題:サラダなど調理日時改ざんや、賞味期限切れのシェイクミックスを使っていたとされています。

ここに出ているのは特に大きくニュースになった事件ですが、これ以上にたくさんありました。