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vol.206 『サポウイルスについて』

2007/06/08 アーテック倶楽部ニュース

梅雨前でしょうか?お天気が良いような気がするのに、雲が出ていて少し空気が重苦しいような・・・。さらに黄砂が飛び、花粉が飛んでいるので、「すっきりしたい~!!」なんて思いませんか?こんな季節には、ペパーミントのアロマオイルとミントティーが大好きになってしまいます。皆様の大好きな気分転換の方法はなんですか?

◆サポウイルスとは?

ちょっと聞きなれない名前かもしれませんが、以前はノロウイルスと一緒に、ノーウォークウイルス、ノーウォーク様ウイルス、または「小型球形ウイルス」と呼ばれていました。 1977年に北海道の札幌で幼児に集団発生した胃腸炎の原因ウイルスであったため、札幌から名前を取りSapovirusと呼ぶこととなりました。

◆症状は?
ノロウイルスと同じように、下痢・嘔吐・腹痛の症状が出ます。感染源は主に、嘔吐物・下痢便・汚染食品です。乳幼児、幼児、老人が感染しやすい傾向にあるので、免疫力が弱い人には注意が必要です。潜伏期間は、1~2日程度で、症状は1~3日間ほど続きます。サポウイルスは、腸内でしか増殖させることができないため、まだまだ研究が進んでいないとされています。もし、「ノロウイルス」による食中毒ではなくても、同じような症状が出た場合には、「サポウイルス」を疑った方が良いかもしれません。

◆食中毒の季節に注意すること
例えば、飲食店で食中毒が発生したとします。もちろん原因菌を探し、感染経路をたどっていきますね。例をあげると、調理員から原因菌の「サポウイルス」が検出された。遡ってみると、出勤間際に家族が嘔吐したものを処理していた、子どものオムツを交換していた、ということもあります。そうすると、出勤前、厨房に入る前にしっかり手洗いをしていれば良かったかもしれない。特に指輪などの装飾品を外して、手洗いをすることが大切ですね。次に、十分に加熱調理をする、調理器具の消毒、洗浄を行なうということがポイントです。当たり前のことだと考えていると、つい行動がおろそかになってしまうことがありますから、家族や自分が、下痢・嘔吐・吐き気・腹痛になったら、手洗い、消毒、加熱調理という基本を思い出してくださいね。