お知らせ
vol.182 嚥下食について
2006/06/09 アーテック倶楽部ニュース
このところ急激に気温が高くなって、「夏?!」と思うような日があったり、寝苦しい~!という夜があったりして、体調管理を十分にしていないと、お疲れモードを引きずってしまいそう。頭がつかれたら、サッカー観戦をして気持ちを切り替えようかな?皆様も元気に過ごしてくださいね!
◆嚥下食について
最近のお問い合わせで多いのが「嚥下食」についてです。「嚥下食」とひと口にいっても、各施設・病院でそれぞれ違いがあり、利用者・患者の方々に合わせて調理するとなると、とても大変です。また、なんでもミキサーで混ぜてしまうと、食べる気力が沸いてこない、という問題もあります。『食事が楽しめる』ということは、毎日の生活の中で重要なポイントですよね。普通食のような彩りや盛り付けがされていると、嚥下障害の方でも「食べたいな!」と感じてもらえるのではないでしょうか?その気持ちが健康になるための第一歩だと思います。今回は嚥下食についてのポイントをまとめてみました。
☆まずは症状を再確認
嚥下障害の症状を大きく分けると、①噛むことができない場合、②飲み込めない場合、③水分(お茶など)の摂取が難しい場合、という3点が挙げられると思います。その中で②の場合は、喉に送り込めない場合と、ゴックンと飲み込めない場合があります。 また、障害の程度が軽い場合と重い場合によって、使う食材を変えたり、調理方法を変えたりする必要があります。
☆サラサラの液体を飲みこむことができない場合
お茶やジュース・牛乳にトロミをつけてあげるだけでなく、ゼリーやムース、茶碗蒸し、スープなどを提供してあげてはいかがでしょうか?ただし、寒天ゼリーやトコロテンなど滑りやすいものは誤嚥を引き起こしやすいので、注意が必要です。ポタージュスープやムースなども、素材を変えて取り入れると食事に変化がでて良いですね。
☆普通食に見せるには・・・
例えば、「シュウマイ」を嚥下障害の方に食べて頂くのは難しいですよね。シュウマイの皮、肉団子、飾りのグリーンピースなど、舌と口蓋で簡単に押しつぶせるものではありません。その場合は、シュウマイの皮を細かく切っておく・肉団子は柔らかくなるように玉葱をすりおろしたものを加えたり、椎茸やニンジンもフードプロセッサーでみじん切りにしたり、すりおろす。彩りなどのためにグリーンピースを乗せたい場合は、グリーンピースをピューレ状にして、ゼラチンなどを加え、生クリームの絞り袋などで、一粒くらいの大きさに絞り出し、冷やし固めて最後に飾る、などすると、花シュウマイのようで見た目もよく、食べやすくすることができます。
☆自慢のレシピ☆
今回は老人ホーム様からの自慢のレシピです!
∮ キュウリのムース ∮
材料 *4人前*
- きゅうり 45
- 生クリーム 50
- プレーンヨーグルト 120
- 牛乳 110
- ゼラチン 4
- 砂糖 50(好みに応じて)
- 白ワイン 適量
<作り方>
- きゅうりは皮ごとおろし金ですりおろしザルに取って水気を切っておく。
- 粉ゼラチンは白ワインでふやかしておく。
- きゅうり、ヨーグルト、牛乳、砂糖を混ぜ合わせておく。
- ②を湯せんで溶かし、なめらかになるまで溶かす。
- ④に③を加えて冷やしておく。
- 生クリームをあわ立てて⑤に加えよく混ぜて冷やし固める。
*好みに応じてカスタードソースをかけてフルーツ等で飾る
投稿者コメント:きゅうりのムース!!という事でまずはびっくり、食べてみてこれは意外な味でソースで楽しんでも美味しいと様々な意見があり、作るごとにいろいろチャレンジしています。
★自慢のレシピを送ってくださった皆様、本当に有難うございます!
★引き続き自慢のレシピを募集しております。