お知らせ
Vol.137 食中毒予防のおさらい
2004/07/23 アーテック倶楽部ニュース
先週の集中豪雨のニュースが連日報道されております。4年前の東海豪雨でも感じましたが、自然災害の恐ろしさを思い知らされます。新潟県・福井県・福島県の皆様は大変な生活をされている事と思います。被災地の皆様に心からのお見舞いと一日も早い復興をお祈りいたします。
★☆食中毒予防のおさらい☆★
この季節、少しの油断が食中毒という大きな被害をもたらします。日常的に聞くようになった「食中毒」、絶対に発生させたくはないですよね。今回のニュースで、今一度基礎を見直し、食中毒予防に取り組みましょう!
<清潔>
<手洗いの励行>
石鹸自体に微生物を失活化する効果はありませんが、手の汚れ(有機物等)を落とすことにより、微生物を手指から除去し易くする効果があります。
食品に触れることの多い、指先・手のひらは特に注意して洗いましょう。
<手洗いの基本>
- 手のひらと手のひらをこするように洗う
- 片方の手で別の手の甲を洗う
- 指と指の間を洗う
- 指を一本ずつ、指先を丁寧に洗う(つめブラシの使用をお薦めします)
- 手首を洗う
- 流水でよくすすぐ
ペーパータオルで水気をよくふき取ったら、手指の消毒を忘れずに行いましょう。
<調理器具の洗浄・除菌>
毎日の洗浄・除菌を徹底し、調理器具を介しての二次感染を防止します。
洗浄後、調理器具を熱湯(85℃以上)で1分間以上の加熱や、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm以上)で浸した使い捨てクロス等で拭き上げることも有効的です。
また、エタノール・逆性石鹸・過酢酸製剤も効果的に利用しましょう。
※200ppm 10%次亜塩素酸ナトリウム液では500倍・5~6%次亜塩素酸ナトリウム液では250倍~300倍の希釈倍率になります。
※次亜塩素酸ナトリウム液について:希釈後に有効塩素濃度の確認を行いましょう。開封後時間が経過しているものは特に注意が必要です。
<食品の温度管理>
<加熱>
食品加熱時の中心温度が75℃以上で主な食中毒菌が死滅します。
(ボツリヌス菌・ウエルシュ菌・セレウス菌は75℃以上でも生存します)
<冷却>
食品冷蔵温度0℃~5℃
食中毒菌は緩やかに増殖します。
食品冷凍温度-18℃以下
食中毒菌は増殖しないが、死滅もしません。
<食品は速やかに調理・加工すること>
例えば、O-157は室温に放置すると、15分~20分で2倍に増えます。
<原材料の長期保管をしないこと>
なるべく、当日調理分の仕入れをしましょう。