お知らせ
Vol.134 カビ毒
2004/06/11 アーテック倶楽部ニュース
皆さん、夏風邪がはやっているようですが、体調を崩されたりしていませんか?急激に暑くなったり、雨が降って寒くなったりと、温度変化が激しく体調管理にも気を使う季節ですよね。忙しい中でも上手に時間を使い、しっかり睡眠をとり、美味しい物を食べて、梅雨を乗り切りましょう!!
◆カビ毒◆
6月になり、梅雨入り宣言が出ましたね。じめじめとして、カビにとっては一年のうちでもっとも繁殖力が旺盛になる季節です。今回はそのカビが作り出す、カビ毒について考えてみたいと思います。
<カビ毒って何??>
カビが作り出す代謝生産物のうち、人や動物に有害な作用を示す物質のことを総称してカビ毒といいます。現在300種類以上のカビ毒が報告されています。カビ毒には、発ガン性・慢性毒性・急性毒性を持つものがあります。また、一般に熱に対し安定で、通常の加熱調理では完全に分解されないという特徴があります。
<どんな種類があるの?>
天然物の中で最も強力な発ガン性を持ち、ピーナッツ、トウモロコシ、ハト麦、そば粉などの穀類等多くの食品から検出される「アフラトキシン」、嘔吐・腹痛・下痢がおもな毒性で、ポップコーンなどのトウモロコシ製品や麦から主に検出される「デオキシニバレノール」、中枢神経を侵す神経毒で果物及びその加工品から検出される「パツリン」等が有名です。
<カビ毒食中毒>
表面のカビを取っても、カビが生んだカビ毒が食べ物の中に残ります。このカビ毒は、加熱しても分解されません。体内に入ったカビ毒は、腸内で蔓延、その結果、下痢を引き起こすことがあります。
ですので、カビが生えた食品は食べないようにするのが、カビ毒による食中毒の予防法です。
ちなみに、全てのカビがカビ毒を産生するとは限りません。チーズなどの発酵食品に使われるカビは、カビ毒を生成しないので無害です。
熱でも破壊されない強力な生命力を持つカビは、生えてしまったらなかなか死滅しません。ですので、できるだけ生やさないように普段より調理器具など清潔に保ち、十分に注意してこの季節を乗り切りたいですね。
☆自慢のレシピ☆
今回は病院様からの自慢のレシピです。
高野豆腐のケチャップ煮
<材料>
- 高野豆腐 1枚
- 出し汁
- 酒
- 醤油
- 片栗粉
- しその葉
- ピザ用チーズ
【衣】
- 片栗粉
- パン粉
- 植物油
【ソース】
- トマトケチャップ
- ウスターソース
- ざらめ
- 酒
<作り方>
- 高野豆腐を水で戻す。
- 酒としょうゆで味付けしたたっぷりのだしで①を色、味がしみるまで煮る。
- 高野豆腐に傷がつかないようにそっと取り出しさましておく。
- 軽く汁気を絞り半分に切り、切り込みを入れる。
- 切り込みに片栗粉をまぶす。
- チーズをしその葉でくるみ⑤にはさむ。
- 濃い目に溶いた片栗粉を付けてパン粉をまぶす。
- 高温の油でカラッとなるように揚げる。
- ソースを作り⑧の両面に軽く付ける。
- 皿に並べてレンジでチンする。
★自慢のレシピを送ってくださった皆様、本当に有難うございます!
★引き続き自慢のレシピを募集しております。