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~ 給食メニューに見る想い ~

2024/10/01 サービスブログ


食文化と映画とオートバイを熱烈に愛するオヤジ営業POCHIです。

服部グループの厨房コンシェルジュである株式会社アーテックでは今年、東京都内のある自治体様で公立小中学校給食室の害虫予防管理を委託されています。
でも今回のお話は当社の害虫防除ではなくて、仕事で訪れたある学校で見かけた給食室のメニューに感じたこと。

私が小中学校時代(1970年代)の給食の思い出といったらメチャやわのソフト麺、カレーシチュー、加水率高めのコッペパンにジャリジャリグラニュー糖の揚げパン、お米の給食なんてほぼなく、パンにはマーガリン。
食器は樹脂やアルミ、食具は麺も汁物も魚フライもこれ1本、天下無敵の先割れスプーン!!

今回の仕事で多くの学校給食調理室におじゃまし、子供たちに欠かせない給食の進化やそこに携わる方々の努力と想いを感じることがいくつもありました。
地産地消、食育への独自の取り組み、また様々な国や地域の料理をとり入れ、世界地図や風土の情報とあわせて「給食で世界を感じてみよう」といったプログラム。
(すごくいいです!これ。私もやってみたいけど、もし東京銀座あたりで各国料理店を巡ったら破産しますね)

そして給食室に貼り出されている献立やスタッフさん用のレシピなどを見かけるとつい興味津々、特に気になったのが写真の味噌ラーメンの材料表。
やはり市販の出汁素材を使うのかと思ったら
「鶏ガラ豚骨96.8kg」って、、、んんっ?
スープ自家製です?調理員さんに聞くと「もちろん、出来合いのスープなんて使いませんよ」とのこと。
「何時間くらい煮込むんですか?」
「朝の7時から11時まで、4時間くらいですね。本当は前の晩からやりたいんですけどね、給食は当日調理しか許されてないので・・・」
毎日決められた時間、限られた食材費で、安全に最大限の注意を払いつつ、できることは手間をかけてでもやって、健康で、美味しく、楽しく食べられるものを。
「本当は前の晩からやりたい」ということばに、その想いを感じました。

これからも、そんな想いをもって仕事をする料理人や調理員の皆様、食に携わる方々のよきパートナーでありたい、そんなことを考えさせられた味噌ラーメンレシピでした。