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病院と福祉施設における食事サービスの新しい風
2024/04/22 サービスブログ
病院や福祉施設で提供される食事は、利用者の健康と回復を支える重要な役割を担っています。しかし、美味しく、栄養価の高い食事を継続的に提供することは、多くの施設にとって大きな課題となっています。特に、従来のクックサーブ方式では、現場の栄養士や調理師の人手不足、高齢化が進む中での質の高い食事の提供が難しくなってきています。
このような課題に対処するため、以下のような解決策があります!
① クックチル・ニュークックチルの導入
最新のクックチル方式は、食品を安全な温度で素早く冷却し、保存することで、食品の鮮度を保ちながら、調理から提供までの工程を効率化します。これにより、計画的に調理が出来るので早出などの調理スタッフの負担を減らし、無理なく質の高い食事を継続的に提供できます。3食全てをクックチル方式にするのが難しい場合は、特に手間のかかる朝食だけでもクックチルにしてみるというのも効果的です。
② 委託給食の導入
栄養バランスが考えられた手作り感溢れる食事を冷凍した状態で納品し、提供時に温めて提供します。弁当形式、真空パック方式など配食方法を選ぶことも出来ます。アレルギーや食事制限がある方にも対応可能なメニューを提供することができ、より多くの人々が美味しく、安心して食事ができるようにします。最近ではレトルト食品を常温保存する技術も進んでいます。
③ 人材派遣
人手不足の解消のためには、国内外からの人材の活用が欠かせません。昨今では技能実習生を調理の現場に派遣することも多くあります。初めは言葉の問題で難しい調理を一人で任せるなど、専門性の高い分野で従事することが難しい場合もありますが、受け入れ側の運営方法を見直せば問題ありません。技能実習生は3年間、特定技能に以降出来れば+5年働くことが出来るので、長く勤めてくれる安心感もあります。
④ 省力化機器の導入
最新の省力化機器を導入することで、調理や配膳の効率を大きく向上させることができます。設備投資資金は必要ですが、調理にかかる時間が短縮できるため人件費の削減につながり、エネルギーコストも節約できます。最短でスタッフの負担を減らしながら、高品質なサービスの提供が可能となる方法です。
このような取り組みにより、病院や福祉施設では、質の高い食事サービスを持続的に提供することが可能となり、利用者の満足度の向上だけでなく、働くスタッフの労働環境を整えることにもなります。
病院や福祉施設での食事は、味の良さもさることながら、栄養の確保が最優先事項です。早朝勤務を減らし、働く人も食べる人も負担のない厨房環境の実現を目指しましょう。