お知らせ
vol.56 オゾンについて
2001/03/09 アーテック倶楽部ニュース
3月になりましたが、まだまだ寒い日々が続いています。気温の変化が激しい時期ですので、体調管理に気を付けたいですね。
今回はアーテック倶楽部会員様からお問い合わせを頂きました、“オゾン”について考えてみたいと思います。
●さて、今回のテーマは・・・
オゾンについてです。
<オゾンとは>
皆様もよくご存じだと思いますが、オゾンとは地球の2・30キロ上空などに存在しており、自然界では太陽光線の紫外線や、雷などの放電を受けることによっても発生します。
オゾンは一般的には無色の気体です。空気中の酸素と同じように肉眼で見る事はできません。しかしオゾンには独特の臭い(生臭い)があります。電気がショートした時などに一瞬感じる、生臭い臭いがオゾンです。 オゾンはその強い酸化力のため、浄水・殺菌・脱臭等の効果があり、オゾン水・オゾンガスとして様々な分野で利用されています。
<オゾン水>
乾燥空気(酸素)を特殊な放電管で放電生成したオゾンを、さらに超微気泡状態にして水中に吹き込んだ水をオゾン水といいます。オゾン水中のオゾンは、生成されてから30分程度で通 常の酸素に変化してしまい、残存性がないため殺菌効果の持続性はありません。
<オゾンガス>
オゾンを室内に散布することにより、空気中の細菌類を殺菌したり、脱臭します。また、害虫駆除としても効果 があるといわれています。
<オゾンの特徴>
- 殺菌効果オゾンには強力な殺菌力があり、その強さは塩素の数倍~数十倍になると言われています。
オゾンは細菌の細胞膜が破壊・分解させるため、殺菌効果があるのです。
オゾンガスを建物内に充満させることにより、床面などの殺菌ができます。
また、カット野菜など生野菜や、調理器具の殺菌にも効果があります。 - 消臭効果芳香剤によるマスキング方式ではなく、臭いの原因物質を分解除去します。
- 残留性 オゾンは非常に不安定な物質で、すぐに分解してしまうため、残留性がありません。
- 安全性 オゾンは殺菌・脱臭等の効果がある一方、濃度に気を付けなければ人体にも影響を及ぼします。
[濃度別人体への影響]
0.02PPM~0.05PPM(数秒で、特有の匂いが判る。)
0.1PPM~0.3PPM(数十分で、鼻、喉、の刺激臭が有る)
0.6PPM~0.8PPM(2時間で、咳、呼吸困難などの症状が出る)
1.0PPM~2.0PPM(2時間で、疲労感、頭痛を感じる)
10PPM (数十分で、呼吸困難、昏睡状態に成ることが有る。)
20PPM(2時間で、肺水腫で死亡する事が有る。)
1000PPM以上では、数分で死亡する
オゾンの特性を知り、オゾンを適用するそれぞれの分野を理解した上で、有効な使い方をしていきたいですね。
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