お知らせ

VOL.408「備えのマニュアルの策定」

2024/02/21 アーテック倶楽部ニュース

能登半島地震により被災された皆様、およびそのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。厨房設備の復旧や食事提供再開に関するお困りごとなど、私どもでお役に立つことがありましたらどうぞご遠慮なくお知らせください。少しでも早く安心できる日々が訪れますよう心よりお祈り申し上げます。

今回は、災害時における食事に関して、改めて事前に準備しておくのにどのようなポイントがあるかまとめてみました。

目次

備えのマニュアル策定

万が一のために、マニュアルを多部門交えて策定し、施設全体で共有することが重要です。マニュアルでは、連絡・指示系統、初動での行動一覧、備蓄品の整備、食事提供方法、衛生管理、連携体制を整備します。そのためには災害の規模によるフェーズごとに食事提供をどのようにするか具体的に検討が必要となります。

  • フェーズ 0 (概ね発災後24時間以内) 初動体制の確立
  • フェーズ1 (概ね発災後72時間以内) 緊急対策
  • フェーズ2 (4 日目~1 ヶ月頃) 応急対策
  • フェーズ3 (1 ヶ月以降) 復旧・復興対策

  

施設ごとでのポイント 

病院

食事制限や食形態に配慮がいる患者のために疾病別の非常時用献立と食品の備蓄

高齢者施設

食形態への対応が必要な施設においては、嚥下食栄養補助食品等の備蓄

児童福祉施設

食物アレルギー対応が必要であると⼀目でわかるように、ワッペン等を準備

学校、事業所等

炊き出し等の支援場所として利用される場合、帰宅困難者や帰宅待機者を想定した食品の備蓄

 

回転釜で米を炊く方法

急遽ガス釜や薪を使用して加熱調理することも想定されます。最大炊飯量と水の量は釜のサイズによって異なりますので、容量を確認した上で計算を行ってください。

最大炊飯量

釜の容量×0.3×0.7=最大炊飯量

例)190ℓ容量の釜の場合 190×0.3×0.7=39 ※39kgのお米が炊飯可能

水量

炊きたい米の量(kg)×1.35倍=水量(kg)

※米の種類や環境によって1.3~1.5倍の幅がありますが、まずは1.35倍をお勧めします

炊き方

  1. 水を全て入れて沸騰させます(強火)
  2. 沸騰したら米を投入し、ダマにならないようにかき混ぜます(強火~中火)
  3. 米をならし、蓋をします(中火)
  4. 2分経ったら再度かき混ぜ蓋をします(中火)
  5. 蓋の隙間から蒸気が出始めたら弱火にします(弱火)
  6. 蓋をしたまま20分間むらします

  

参考サイト 

災害時の対応について、参考サイトはこちらから