お知らせ
Vol.364 次亜塩素酸水・次亜塩素酸ナトリウム・界面活性剤について
2020/06/17 アーテック倶楽部ニュース
都築です。皆さんお元気でしょうか。マスク熱中症には気を付けてくださいね!!マスクをつけることが当たり前になっている中、私は最近3枚ほどの布マスクをローテーションしています。気に入っているマスクの日は少し気分が良いです。マスクをこんなに楽しめる日がくるとは思いませんでした!
新型コロナウイルス対策として「次亜塩素酸水」をよく目にしたり聞いたりすること、多かったのではないでしょうか。今回はそんな「次亜塩素酸水」と少し似た名前の「次亜塩素酸ナトリウム」、また「界面活性剤」について紹介いたします。
□次亜塩素酸水
次亜塩素酸水は、塩酸または食塩水を電解することにより得られる、次亜塩素酸を主成分とする酸性の水溶液です。
厨房では電解水として広く使われ、微生物・食品の殺菌や、器具の除菌などで使用されています。人の健康を損なう恐れはないことから、生成装置を用いて生成したものが、食品添加物として指定されています。食品に使用する基準としては、有効塩素が残留しないよう最終食品の完成前に除去するために、飲用適の水で十分水洗することとされています。
※「次亜塩素酸水」の新型コロナウイルスに対する効果については、検証試験が継続中であり、まだ結論は出ていません。(2020年6月9日時点)
□次亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウムは、殺菌、漂白に効果があり、ハイターなどの塩素系除菌漂白剤に使われています。刺激が強く、目や肌に影響があり、取り扱いには十分注意が必要です。
金属は腐食することがあり、酸性のものと一緒に使うと有害なガスがでて危険です。直接手にかけたり、空中に噴射することは危険です。絶対に“次亜塩素酸水“とは間違えないように気をつけましょう。
新型コロナウイルスでも、濃度0.05%に薄めた上で、拭くと消毒ができ、食器・手すり・ドアノブなど身近な物の消毒には、アルコールよりも、有効です。
□界面活性剤
新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、家庭や職場におけるアルコール以外の消毒方法の選択肢を増やすため、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、経済産業省の要請に応じ、消毒方法の有効性評価を実施しています。(4月15日ニュースリリース)
5月21日、界面活性剤5種が新型コロナウイルスに対して有効と判断されました。
効果が確認された界面活性剤が使われている製品のリストがNITEウェブサイトで公開されています。
- 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
- アルキルグリコシド(0.1%以上)
- アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
- 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
安全に使用するため、製品に記載された使用方法に従い、用途に合わせて使用上の注意を守って、正しく使いましょう。
【参考】 経済産業省、厚生労働省