お知らせ

vol.43 異物混入とサニテーション

2000/08/25 アーテック倶楽部ニュース

アーテックニュース倶楽部事務局より

最近、異物混入事件が数多く発生しています。食品への異物混入を防止するためには、日頃からの衛生管理が重要になってきます。みなさんの厨房では異物混入の危険はありませんか?

異物混入とサニテーション

異物混入の中でも、特に害虫について考えてみましょう。最近の事件の中で、ハエなどの害虫混入の事件も目立ちます。各メーカーは雪印の一件を教訓とし、自主回収などの早急な対応を行っております。そこまでの一大事件を起こしてしまう、”害虫”とは、一体どのような害をもたらすものなのでしょうか。
過去にゴキブリやハエによる食中毒の報告があります。

ハエには、あの病原性大腸菌O-157を保菌しているものがあります。O-157は数個の菌で発症するのはみなさんもご存じだと思いますが、保菌ハエの細菌数は平均1千万個だそうです。そのハエが食品についたら、と思うとコワイですね。

また、ゴキブリがサルモネラ菌食中毒の原因となった事例もあります。
●8月
カップ焼きそばに生きたクモが混入。
氷菓の中に虫が混入。
インスタント焼きそばにアリが混入。
サンドイッチに蚊が混入。
焼き菓子に生きたアリが混入。
菓子パンに虫が混入。
レトルトのお粥にクモが混入。
食パンに虫が混入。
冷凍ちゃんぽんにハエが混入。
ポテトチップスにトカゲが混入。
トマトジュースにハエが混入。
菓子パンのビニール包装の中に虫が混入。

●7月
コーン缶詰にヤモリの死骸が混入。

このように、品質の問題だけではなく、害虫が食中毒を引き起こす原因となることもしばしばあるのです。害虫などの異物混入を防止するためには、害虫駆除を確実に行うことが必要になります。

害虫駆除について、「大量調理施設衛生管理マニュアル」では、

(2)施設設備の管理

2)施設におけるねずみ、こん虫等の発生状況を1月に1回以上巡回点検するとともに、ねずみ、こん虫の駆除を半年に1回以上(発生を確認したときはその都度)実施し、その実施記録を1年間保管すること。、、、、と記述してあります。

ひとくちにねずみ、こん虫の駆除と言っても、実に様々な方法がありますし、施設や発生しているこん虫によっても実施する方法が違ってきます。

駆除の為には害虫の特性を知ることが重要です。
次号では害虫の特性と駆除方法について考えていきたいと思います。

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